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『コーポ・ア・コーポ』を読む就活生は内定獲得率がどうたらこうたら

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 最近Apexにハマってしまっています。我が家の回線が弱すぎて1年くらいやれてなかったんだけど最近謎に調子が良く、更にキャラがこの1年でだいぶ増えてたこともありめちゃくちゃ面白いです。

 問題は僕がバリバリに就活生だってことで、更に言えばコロナで大変なこの時期だからこそより一層努力を深めていかねばならないタイミングだという問題もある。夜風が涼しく感じる季節に敵を倒して浮かれている場合では絶対にない。

 そんなこんなで『コーポ・ア・コーポ』を読んだ。就活逃走沼深まるばかりな今時分、マンガが手を離れるはずない。

 どんな話かを一言で説明するなら公式のアオリが1番わかりやすい。それが「堕ちて生きる人間たちのファッキン下流生活!!」である。

 少し詳しく書くなら、どいつもこいつも訳ありな住民が住む大阪のボロアパートを舞台に、借金DV援交などなどハードで自堕落な最下流の生活を綴るマンガだ。

 キャラクター達の悩みはリアリティがあって、自分もそうなるかもしれなかいというラインにある。例えば日雇いの土木作業員のバイト生活ながら周囲への面倒見も良く、女には飯を奢る男、石田。だけどこのまま生きていけるかの悩みはある。雨が降れば仕事はできない、金は貰えない。言い知れぬ不安を振り払うように連れ込んだ女を殴る悪循環。学もなければ人脈もないのなら、こうやって生きていくのがやっとだと言わんばかりだ。

 ヒモ野郎もいれば家出少女もいればアパートの一室で怪しい商売に勤しむじじいもいる。それぞれ思ってるとこはあるけど生活を送っている。

 僕がこの作品で好きとこは、あんまりどんより暗い雰囲気にはならないところ。1話でいきなりアパートの住民が首を吊っているところから始まる本作ではあるが、それが大した事件として扱われるわけでもなく、なんなら遺した家具などを分け合うような強かさを住民達は持っている。軽い雰囲気で話は進む。住民達はなんやかんや仲良く暮らしてるし掛け合いも面白い。ただ1巻最後のユリちゃんの過去は中々重たかったので今後どうなっていくのか。

 さあ正にファッキン下流生活を描く『コーポ・ア・コーポ』ではあるが、1番まずいのは「なんかこの生活割と面白いところあるんじゃないか」みたいな気分になってしまうところだ。アングラなアパート版サザエさんみたいな趣があるのだこの作品には。

 最初も言ったが僕はバリクソの就活生だし、6月になろうとする今や時期は遅いがまだまだ頑張らなくてはいけないのである。そんな時期のこの作品は麻薬足りえる。近所の住人達と仲良く面白おかしく生きるぜみたいな変な気を僕は8割5分くらい今の時点で持ってる。明日には10割、あさっては内見を済ませている可能性がある。

 ということで、就活生の皆さんはこの作品を読むと内定を獲得できるらしいので読んで頂きたいと思います。僕はとりあえず神棚に飾っておいて就活が終わったら下ろします。

 それ以外の人は多分73億人くらいいると思うのでみんな読んでくれると嬉しいです。少なくともボロアパートの住人達は明日を生きようとしています。