アクタージュ 千世子の魅力
百城千世子はアクタージュのキャラクター。
アクタージュはキャラクターが結構多い。役者の話だから劇中作1つにつきそこそこの数が出るからだ。
そんなキャラクター達の中でも、千世子は頭抜けて魅力的だ。ちょっとなんでこんな良いキャラなのか簡単に2つに分けてみた。
①実力
やっぱりこれは外せない。そもそもは敵キャラポジションで出ているからこれがないとバトルが盛り上がらない。
そんで千世子の実力描写が相当丁寧に為されている。一般人からの知名度や反応、取材陣の盛り上がりとかとか。最近だと阿良也と接触した時。阿良也の実力描写(現状は景の進化形)が千世子以上に丁寧だから、すれ違うだけで阿良也に恐怖を与えるっていうインパクトが半端じゃなかった。
だから読者も「千世子ってすごいんだなぁ」という印象を自然に持ってしまう。
天使っていう通称も良い。言うまでもなく千世子は景の対極にいるキャラクターとして登場している。見た目や性格、演技方法も全部真逆。そんな千世子を表現する通称にこれ以上のものが無さそう。綺麗で爽やかでちょっと怖い感じ。景なんてブルドーザー呼ばわりだからね。
②変化して変化させる
当たり前だけどアクタージュの主人公は景である。だから景に何かしらの影響を与えるキャラは印象に残りやすい。
そんで千世子は1番景に影響を与えている。
千世子の演技には景の足りない部分が多々あって、それを景が学んで成長する。
でも千世子も景との干渉の中で成長してしまう。これが良い。
千世子はそもそもは敵キャラポジションだけど、デスアイランド編が進むにつれて好敵手と書いてライバルと読むみたいな関係に変化する。
終盤の、景と爆風を駆け抜けるシーンは本当に見応えのあるバトルだった。このバトルは景の心情の変化を明確に表してたけど、焦点は千世子にあった。あの時だけは主人公は千世子だった。主役を主人公にできるのがアクタージュの凄いところだ。最後のシーンの「ありがとう」は絵もノリノリだったし、心震えるものがある。
感想文を書いたけど、要は登場時の位置に留まり続けず、主人公と共に成長するのも魅力だ。ライバルキャラとして完璧すぎる千世子は成長することでどんどん魅力を増す。
なんか実力の項で出た見た目とか、性格とか、他にも色々掘り下げたいとこあるけど、基本はこの2つが大きいかなと思っている。特に実力描写はアクタージュがとっても得意とするところで、それが千世子のキャラ造形に活かされまくってる。
この前の出演時も、景を利用する強かさを見せたり、気づきをまた与えたり、まだまだ魅力の底は尽きなさそうだ。