eの原点感想!『ニセコイ』古味直志先生の最新作
古味直志最新作『eの原点』感想!
てなわけで今回はニセコイやダブルアーツで知られる古味直志先生の最新読切、eの原点について思う所を!書きたいなと!思います!
簡単なあらすじとして、ゲーム大好きな主人公・イカしたヘアバンド男 友内 工(ともうちたくみ) が、あるゲームのランキング戦でランカーに叩きのめされていたところ、ヒロイン・真面目系委員長 美菜原 五月(みなはらさつき) が実は凄腕ゲーマーであることを知り、彼女のもとで修行することを望む...という王道展開です。面白そうですね!
↑読む前はこうなってます。
ここで前提として、僕はニセコイが嫌いであるということを把握しておいてください。
そうです、今回はこの作品の批判が主になります。ニセコイもeの原点も好きだって言う人はこのブログ見ない方が懸命です。
ちなみに、当方ダブルアーツは大好きとなっております。よろしくお願いします。
では感想!
※ネタバレ注意!
てことでいきなりディスになりますが、古味先生はキャラクターにわざと不快感を持たせようとしてるのか?って疑いたくなるほどキャラに好感が持てませんよね。今回の主人公然り伝説の主人公 一条 楽(いちじょうらく)然りですが。ヒロインも好きになれないし、本当に本当に...
キリとかは好きだったんですけどね、いつからこうなった?
では本題!
・『eの原点』はファッションeスポーツ漫画?
さて、今回の作品はeスポーツという、割と珍しい題材をテーマにして描かれています。
日本でも最近パズドラや鉄拳など、いくつかのゲームがeスポーツ認定されたことで話題になっています。広義にはぷよぷよなどもこれに該当するのかと思います。
ところでeスポーツとは一体なんなのか?ネットで調べたところこう書かれていました。
イー‐スポーツ(e-sports)
《electronic sports》主に対戦型のコンピューターゲームで行われる競技のこと。高度な技能を競うコンピューターゲームをスポーツ競技の一種と見なしたもので、アジアや欧米ではプロリーグが存在する。エレクトロニックスポーツ。
要はeスポーツとは、プレイヤーの持つ技術や戦略を駆使して争う対戦型ゲームということになります。
当然これをテーマにするのなら、ゲーム自体にもフォーカスを当て、主人公達の技術を駆使した熱い争いが期待されます。その中でキャラクター達の心情を描いていくわけですね。
...さて、『eの原点』はどうだったでしょうか。
...そうです、ゲームが全くフィーチャーされていません。ゲームに関して見せられたのは、カスタムロボみたいなロボット達のパッとしないアクションです。熱い頭脳戦などつま先ほども見られません。
さらに問題なのが、起承転結でいうところの転に当たる部分が、ヒロインが交通事故でゲームができなくなり、その強さを証明するために主人公が大会に出場し優勝を果たす、という感動間違いなしの構成になっているところです。
...お分かりいただけたでしょうか。
この作品、eスポーツをテーマにする必要全くありません。
例えばですが、eスポーツの部分を他の単語に置き換えて物語を作るとします。すると、
蝶番を直すのが大好きな主人公、友内。ひょんな事から委員長が蝶番の凄腕修理職人であることを知り、修行させてくれと頼み込む。友内は順調に腕を磨いていたが、ある日委員長が交通事故に遭い、左手に麻痺が残ってしまった。友内は彼女の腕を証明するため、蝶番修理日本大会に出場する...!!!
どうでしょう、蝶番修理職人ってなんだ?というところから目を背ければ、ドラマ作りをしている部分は全く同じなまま、話は通ります。
つまりなんでもいいんです。eスポーツだろうが漫画家志望だろうが大工だろうがなんでも。今回のドラマは手の動かなくなったヒロインの代わりに主人公が頑張るという一点だけです。 これではせっかくeスポーツを題材にした意味がありません。
eスポーツを題材にするならば、少なくとも頭脳戦という部分にフォーカスを当てるくらいはしないと意味がありません。この作品にはその努力が全くない。だからフワフワしているし、なんとなくで話が進む印象を持ちます。
総括すると、『eの原点』はファッションeスポーツ漫画である、となります。だってeスポーツじゃなくていいからね。むしろこの話なら漫画家志望の高校生の話とかの方がしっくりくるなぁ。本職なんだからそっちのが描きやすいだろうし。
まあ何が言いたいかと言うと
X JAPANは凄いバンドだ
ってことです。ごめん、僕じゃこの漫画を上手くまとめられないので皆さんで補完してくださると幸いです。